事業実施
実施体制
本事業では、以下のような構成機関からの参画者により実施委員会を組織し、事業を推進した。
図表 1 実施委員会構成機関
構成機関 | 役割 | 都道府県 |
---|---|---|
学校法人桜水会 土浦看護専門学校 | 事業統括 | 茨城県 |
学校法人宮崎総合学院 小林看護医療専門学校 | 調査・開発 | 宮崎県 |
学校法人西野学園 札幌医学技術福祉歯科専門学校 | 調査・開発 | 北海道 |
一般社団法人北九州市小倉医師会 北九州市小倉看護専門学校 | 調査・開発 | 福岡県 |
医療法人社団桜水会 筑波病院 | 調査・実証 | 茨城県 |
公益社団法人取手市医師会 取手北相馬保健医療センター医師会病院 | 調査・実証 | 茨城県 |
社会医療法人社団蛍水会 名戸ヶ谷病院 | 調査・実証 | 千葉県 |
社会医療法人若竹会 つくばセントラル病院 | 調査・実証 | 茨城県 |
医療法人聖和会 つくば病院 | 調査・実証 | 茨城県 |
公益社団法人茨城県看護協会 | 評価 | 茨城県 |
一般社団法人日本環境保健機構 | 評価 | 東京都 |
一般財団法人福祉教育支援協会 | 評価 | 埼玉県 |
株式会社東京リーガルマインド | 開発 | 東京都 |
メディカル・ソリューションズ・ジャパン | 開発 | 福岡県 |
実施内容
本事業では、以下の取組を実施した。
○実施委員会
○調査
①看護師を対象としたアンケート調査
②医療職向けの研修に関する事例調査
○開発
①学び直し講座開設のための検討
②モデルカリキュラム開発
○実証
①モニター受講生の募集
②集合型学習の実施
以下、各取組の概略について報告する。
○実施委員会
○調査
①看護師を対象としたアンケート調査
②医療職向けの研修に関する事例調査
○開発
①学び直し講座開設のための検討
②モデルカリキュラム開発
○実証
①モニター受講生の募集
②集合型学習の実施
以下、各取組の概略について報告する。
調査
調査①:看護師を対象としたアンケート調査
【調査目的】 | 看護師を対象として学び直し講座の受講ニーズを明らかにするとともに、潜在看護師が復職する上で必要としている支援内容を明らかにする。 |
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【調査対象】 | 茨城県内の病院・福祉施設・その他の施設に勤務する看護師及び離職中の潜在看護師300名。 |
【調査手法】 | 茨城県内の病院に調査票を配布し、回答を依頼。 |
【調査結果】 |
241名から回答。回収率80.3%。以下結果の概要。 ○復職する際に希望する支援内容では、「専門技術の再訓練」「現代医療事情の講義」「復職支援について相談できる相手の設定」が多く回答されていた。 ○復職のために受講するのが望ましい講座では、「倫理学」「看護をめぐる法律と制度(最近の動向)」「医療安全、感染対策」「フィジカルアセスメント」が多く回答されていた。 ○復職のために受講する講座の形式では「講義形式」が多く、受講しやすい曜日では「月~金(平日)」、受講しやすい時間帯では「午前中」を希望する回答が多かった。また、1日当たりの学習時間では「1時間」と「2時間」が、1週間当たりの受講日では「2日」、受講期間は「1ヵ月」の希望が多かった。 |
調査②:医療職向けの研修に関する事例調査
【調査目的】 | 医療職向けに実施されている研修の事例を収集し、研修の方式や受講者のサポート方法などについての参考資料とする。 |
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【調査対象】 | 全国で実施されている医療職(看護師に限定しない)向けの研修事例。 |
【調査手法】 | インターネットや文献等を用いる。 |
【調査結果】 | 20件の事例を収集。以下結果の概要。
○研修の方式は、「講義」や「グループワーク」が多い。「演習」「実習」を行っているものもある。 ○eラーニングを使用しているものは1件で、研修の様子を撮影した映像を使用している。 ○受講者のサポートは、メールアドレスが記載されているものもあるが、電話番号が記載されているものが殆ど。電話によるサポートが中心と思われる。 |
開発
開発①:学び直し講座開設のための検討
【目的】 | 潜在看護師の復職支援モデルとなる学び直し講座を開設するために整理が必要な項目について検討し、実施モデルとして構築する。 |
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【概要】 | 受講者募集方法、講座の期間、集合学習の曜日・時間帯、eラーニングのプラットフォーム、復職支援方法等の項目について検討し、1つのモデルとして整理した。 |
開発②:モデルカリキュラム開発
【目的 | 学び直し講座で実施する教育内容や教育計画を明確にするために、カリキュラムの構成を検討し、コマシラバスの形で整理する。 |
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【概要】 | 各科目をeラーニングによる知識学習と、ピアミーティングとケーススタディからなる集合学習とで構成し、全8項目を設定した。1科目の学習時間は、知識学習が4時間程度、集合学習が2時間程度で、全48時間となる。 |
実証
集合学習の実施【目的】 | 科目テーマに関する各人の主観的な実感・体験談等を共有し、実例を通したディスカッション式学習により、実務的な課題解決力の向上を図る |
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【概要】 | eラーニングによる知識学習の受講者には、科目テーマに関する体験事例や講師に対する質問等をレポートとして事前に提出頂き、講師はこれを活用しながらディスカッション形式の授業を実施した。 |