開発
実施モデル案
項目 | 内容 |
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受講者募集方法 | ハローワーク、医療機関の協力等 |
受講対象者の条件 | 復職を志向している潜在看護師、更にスキルアップを志向している現役の看護師等 |
学習目標 | 各科目のコマシラバスに記載 |
講座開設時期・期間 | 8週間の構成を基本とするが、集合学習を1週おきにして16週間の構成とすることも検討する。 (受講者募集時に希望をとって調整) |
集合学習の曜日・時間帯 | 平日または土日の午前中を中心に設定 (受講者募集時に希望をとって調整) |
eラーニングのプラットフォーム、 形式等 | 独自Webサイトに実装 PC、スマートフォン両対応 講義映像形式を中心に、SNSによるディスカッション機能、選択式の確認問題を設置 |
コミュニティ活動支援の方法 | 前回の授業内容のポイントや、それに関係する話題を事務局側から提供し、次回の集合学習でおさらいをするなど、集合学習との関係を深める |
予算 | 講師料、会場費、資料印刷代、講座運営のための人件費等から受講料を割り出して徴収する。但し、既存の社会人向け研修とも比較し、高額になりすぎないようにする。 |
受講者管理・サポート・評価方法 | eラーニングのログイン情報から利用状況を確認し、あまり学習の進んでいない受講者には受講を促すよう連絡する。また、授業内容や学習方法に関する質問は基本的にSNSで受け付けるが、サポートの担当者を設置し、個別のメールや電話でも対応する。成績評価は、eラーニング上の確認問題の他、ピアミーティングやケーススタディにおける議論への参加状況、課題レポート等により行う。 |
復職支援方法 | 受講者本人の希望により協力機関へ紹介する。但し、採用試験は協力機関にて実施する。また、求人情報の取り寄せや書類作成等の支援も、受講者からの希望があれば個別に対応する。 |
コマシラバス案
【看護知識・技術】(週6時間×8週=48時間)
週 | 第1週 | ||
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学習時間 | 6時間 | ||
学習テーマ | 倫理学① 生命倫理 | ||
学習目標 | 職業に関わる生命倫理を学習し、倫理的問題に対する自らの姿勢を決めるための知識を得る。医療に内在する倫理的諸問題を身の回りに見出す能力を向上させる。 | ||
学習内容 | eラーニング | 1.生命倫理 ・生命倫理(学)とは何か ・倫理の力 ・クリニコスと見守ること 2.どこから人間か ・性と生殖の生命倫理 ・アメリカにおける中絶問題 3.どこまで人間か ・インフォームド・コンセントの成立 ・患者の自己決定権の拡大 ・安楽死についての問題 4.先端医療と制度をめぐる生命倫理 ・移植医療 ・日本人と遺体(スピリチュアリティ) ・医療資源と医療保険制度 |
4時間 |
ピアミーティング | 生命倫理に関する体験談の共有 | 1時間 | |
ケーススタディ | 生命倫理に関する諸問題についてのケーススタディ | 1時間 | |
使用教材 | 講義レジュメは講座サイトにてDL可 | ||
参考資料 | 『系統看護学講座 別巻 看護倫理』 医学書院 |
週 | 第2週 | ||
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学習時間 | 6時間 | ||
学習テーマ | 倫理学② 看護倫理 ~もういちど押さえておきたい看護倫理~ |
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学習目標 | 看護倫理の基本を再確認し、臨床での倫理的問題への主体的な行動化へとつながるための意識を高める。 | ||
学習内容 | eラーニング | 1. 良い看護、良い看護師とは… ・職業倫理としての看護倫理 ・看護の本質としての看護倫理 ・倫理的判断と道徳的判断 2. 倫理問題ってなんだっけ? ・倫理原則 ・看護者の倫理綱領 ・倫理原則から看護実践を考える 3.ケアする際の考え方 ・アドボカシー ・責務 ・協力 ・ケアリング ・倫理的な看護実践 4.看護していて「あれ、おかしいな」と感じること ・自分の看護を振り返る ・倫理的感受性を育もう ・倫理的問題を意識するための関わり |
4時間 |
ピアミーティング | 倫理的ジレンマの体験を共有しよう 倫理的感受性を高めよう |
1時間 | |
ケーススタディ | 倫理的側面から課題を検討してみよう | 1時間 | |
使用教材 | 講義レジュメは講座サイトにてDL可 | ||
参考資料 | 『系統看護学講座 別巻 看護倫理』 医学書院 『看護倫理を教える・学ぶ~倫理教育の視点と方法~』 日本看護協会出版会 |
週 | 第3週 | ||
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学習時間 | 6時間 | ||
学習テーマ | 人間関係論 | ||
学習目標 | 自己理解を深めるとともに、対人援助職に求められるコミュニケーションスキルについて習得することを目標とする。 | ||
学習内容 | eラーニング | 1.コミュニケーションとは ・コミュニケーションの意味 ・コミュニケーションに関する研究 ・コミュニケーションの種類 ・人間関係論の基本的視点 2.自分と他者を理解すること ・自分とは何か ・自分を理解すること ・他者を理解すること ・相互理解を深めるために 3.自分の感情と上手に付き合うためには ・自分の気持をつかむ ・感情・思考・行動バランス ・怒りの感情を知ろう ・怒りと上手に付き合うために 4.さわやかな自己表現 ・アサーション度チェック ・アサーション(さわやかな自己表現)とは ・3つの自己表現 ・コミュニケーション技法:DESC法 |
4時間 |
ピアミーティング | 人間関係に関する体験談の共有 | 1時間 | |
ケーススタディ | 人間関係に関するケーススタディ | 1時間 | |
使用教材 | 講義レジュメは講座サイトにてDL可 | ||
参考資料 | 『人を育む人間関係論ー援助専門職者として,個人としてー』服部祥子 医学書院 |
週 | 第4週 | ||
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学習時間 | 6時間 | ||
学習テーマ | 看護をめぐる法律と制度 | ||
学習目標 | 社会保障制度の概念と意義を学び、看護活動に直結する法律や制度が近年の社会情勢の変化に対応しようとしているものであることに気づく。また、このことを通じて、社会保障制度の中での、看護職の役割意識を持つ。 | ||
学習内容 | eラーニング | 1.社会保障のことばに慣れよう 2.自分も患者さんの医療保険の加入者 3.昔とは違う医療保険制度 4.「他・多」機関や職種を紹介できる? |
4時間 |
ピアミーティング | 実際の制度を説明できるように調べてみる | 1時間 | |
ケーススタディ | 事例を用いてカンファレンス | 1時間 | |
使用教材 | 講義レジュメは講座サイトにてDL可 | ||
参考資料 | 『“中堅どころ”が知っておきたい医療現場のお金の話』 メディカ出版 『国民衛生の動向(最新版)』 |
週 | 第5週 | ||
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学習時間 | 6時間 | ||
学習テーマ | 医療安全 | ||
学習目標 | 医療事故や医療紛争の具体的な防止策、インシデント・アクシデント事例について再学習し、看護現場での安全確保の視点を養い、事故時の対処ができるようになる。 | ||
学習内容 | eラーニング | 1.医療安全の基礎① ・医療安全に関する動向 ・組織のマネジメント ・重大事故への対応 2.医療安全の基礎② ・エラー・マネジメント ・インシデント・アクシデント ・コンフリクト・マネジメント 3.感染予防 ・感染成立の条件 ・感染の除去方法(洗浄・消毒・滅菌、環境整備) 4.感染予防 ・感染経路の遮断方法 (スタンダードプリコーション、感染経路別予防策、無菌操作) ・組織における感染管理体制 |
4時間 |
ピアミーティング | 事故防止のロールプレイング 感染予防の演習 |
1時間 | |
ケーススタディ | 事例を用いて防止策、対応策について検討 | 1時間 | |
使用教材 | 講義レジュメは講座サイトにてDL可 | ||
参考資料 |
週 | 第6週 | ||
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学習時間 | 6時間 | ||
学習テーマ | フィジカルアセスメント① 明日から実践するためのフィジカルアセスメント |
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学習目標 | 看護師として対象者の健康状態を適切に把握し、適正な評価をするため必要なフィジカルアセスメント技術の基礎的な技術を確認する。さらに、アセスメントの精度を高める。 | ||
学習内容 | eラーニング | 1.看護におけるフィジカルアセスメント ・フィジカルアセスメントとは ・看護に必要な情報を集めるときによくある失敗 ・臨床推論力を育むための道筋 2.バイタルサインを手がかりにした臨床推論 ・呼吸 ・脈拍 ・体温 ・血圧 ・意識 3.一般状態観察の品質向上 ・口腔内のアセスメント ・腹部のアセスメント |
4時間 |
ピアミーティング | 検温の場面でのアセスメントに関する体験談の共有 | 1時間 | |
ケーススタディ | 検温の場面でのアセスメントに関する体験談の共有 | 1時間 | |
使用教材 | 講義レジュメは講座サイトにてDL可 | ||
参考資料 | 『フィジカルアセスメント ガイドブック―目と手と耳でここまでわかる』山内豊明 医学書院 『DVD コンパクト・フィジカルアセスメント~アセスメント思考力と実行力を高める』山田千夏 アリスト |
週 | 第7週 | ||
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学習時間 | 6時間 | ||
学習テーマ | フィジカルアセスメント② ~明日から実践するためのフィジカルアセスメント~ |
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学習目標 | 看護師として対象者の健康状態を適切に把握し、適正な評価をするため必要な呼吸音・心音のフィジカルアセスメント技術を確認し、アセスメントの精度を高める。 | ||
学習内容 | eラーニング | 1.呼吸器系フィジカルアセスメント ・呼吸音と病変の関係(基礎理解) ・呼吸音分類のコツ ・呼吸副雑音 ・正常呼吸音 ・呼吸音の変調 2.循環器系フィジカルアセスメント ・心電図がなくても循環を評価する方法 ・心音聴診のテクニック ・心雑音の評価 3.フィジカルアセスメント結果を看護に活かす ・病名を手がかりに症候を整理する |
4時間 |
ピアミーティング | 呼吸音や心音のアセスメントに関する体験談の共有 | 1時間 | |
ケーススタディ | 呼吸音や心音のアセスメントに関する体験談の共有 | 1時間 | |
使用教材 | 講義レジュメは講座サイトにてDL可 | ||
参考資料 | 『フィジカルアセスメント ガイドブック―目と手と耳でここまでわかる』山内豊明 医学書院 『DVD コンパクト・フィジカルアセスメント~アセスメント思考力と実行力を高める』山田千夏 アリスト |
週 | 第8週 | ||
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学習時間 | 6時間 | ||
学習テーマ | 看護管理 | ||
学習目標 | 看護マネジメントの3つの目的(看護組織が果たすべきミッション、働く人の活かし方、看護と通した社会貢献)を理解し、看護観を明確にする。 | ||
学習内容 | eラーニング | 1.看護とマネジメント ・「マネジメント」って何だろう? ・あなたの看護を言語化しておこう 2.中堅看護師に求められる役割 ・中堅看護師への期待と役割 ・信頼されるリーダーとは 3.看護サービスのマネジメント ・看護の質とは ・看護の質の改善 問題解決 4. マネジメントに必要な知識と技術 ・家族アセスメント ・家族アセスメント 事例 ・家族アセスメント 組織への応用 |
4時間 |
ピアミーティング | 看護管理に関する体験談の共有 | 1時間 | |
ケーススタディ | 看護管理を題材としたケーススタディ | 1時間 | |
使用教材 | 講義レジュメは講座サイトにてDL可 | ||
参考資料 |
【キャリア形成】(6時間)
週 | - | ||
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学習時間 | 6時間 | ||
学習テーマ | キャリアアップ | ||
学習目標 | 看護職の就業に関わる諸問題と自身のキャリア形成を考える上で必要な基本知識を理解した上で、自身のキャリアや働き方を深く考え、キャリアプランを作成する。 | ||
学習内容 | eラーニング (講義映像) |
1.看護職の職業意識とキャリア形成 ・キャリアとキャリア形成の基本理解 ・看護職の職業意識とキャリア―看護職の職業意識やキャリア意識・職業環境の特徴理解 2.キャリアプランを考えるための知識 ・問題解決技法の理解と活用方法 ・タイムマネジメントの基本と活用方法 ・セルフコントロールの必要性理解と実践方法 3.看護師として自身のキャリアを考える ・目標設定と課題解決型キャリアプランの作成方法 ・タイムマネジメント型キャリアプランの作成方法 |
3時間 |
eラーニング (個人ワーク) |
キャリアプラン作成 ・自己の課題の明確化と解決方法 ・自己のキャリアの目標設定 |
3時間 | |
使用教材 | 講義レジュメと演習シート(プラン作成用)は講座サイトにてDL可 |