学校法人桜水会 土浦看護専門学校

「専修学校リカレント教育総合推進プロジェクト」事業成果報告書 学び直し講座による潜在看護師の復職支援モデル事業

実施委員会 第1回

専修学校による地域産業中核的人材養成事業

第1回 実施委員会議事録
日 時:平成30年10月29日(月)16:00~17:30
場 所:土浦看護専門学校 会議室
出席者:15名
櫻井一男 髙嶋真希子 川越宏樹 溝道裕子 隈本寿一 唐沢隆弘 最上義
相川三保子 藤田あけみ 久慈悦子 矢中豊子 佐藤朋代
事務局3名
欠席者:4名
前鼻英蔵 木樽京子 高橋恵美子 高尾和宏
議事
1事業計画説明
「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」について、最上委員から配布資料2を基に企画提案の説明があった。次に配布資料3を基に事業計画の説明があった。
(説明)本事業は、専門学校と病院・福祉施設や関連団体との連携体制により、eラーニングを活用した学び直し講座を通して、潜在看護師(休職中・退職中)の復職を支援することを目的としている。
講座の概要として、総学習時間を56時間程度とし、eラーニングを用いた学習を基に、集合学習においてディスカッション形式で課題に取り組む反転学習により、実践的な知識やスキルを身につける。
具体的な取組としては、平成30年度①看護師(300名程)を対象としたアンケート調査、②医療職向けの研修に関する事例調査(20件程)、③講座のモデルカリキュラムを開発。平成31年度①教材開発②受講者を評価するための基準整理。平成32年度①eラーニングの開発②講座実施③講座評価④講座実施のためのマニュアル作成である。

2実態調査概要説明
 事務局より、平成30年度に行う①看護師を対象としたアンケート調査、②医療職向けの研修に関する事例調査 について、アンケート内容を配布資料4を基に、調査目的・調査対象・調査手法・調査項目・分析内容・活用手法と順に説明した。

3意見交換
1)学習ターゲットについて
・学習ターゲットが「休職中の潜在看護師(資料2 企画提案書1/10)」となっているが、「退職中の潜在看護師」も対象となる。
・資料4 調査概要の「調査対象」に潜在看護師300名(回収想定100名)とあるが、この数の把握はどうやってしたのか。
← 厚労省からのデータから予測を立てた。全国の潜在看護師数等の情報はインターネットで集めることも可能だが、土浦周辺のデータを集計できるようにしていきたい。

2)アンケート調査方法について(離職中の潜在看護師とのアクセス方法について)
・看護師の退職は、出産、育児、子どもの小学校入学(学童クラブの時間的制約)、習い事(スポーツクラブ等)などが多い。潜在看護師は、子育てをしているお母さんに多い。
・以前同じような事業をした時、子育て中のお母さんが見そうな市報に掲載したところ、手ごたえはあったがエントリーの数は少なかった。
・子育て中の潜在看護師にヒットするには、インフォーマルなつながりから考えていくことも検討してみる。

3)アンケート調査項目について
・資料4 調査概要「調査項目」で復職者、離職者への質問内容を吟味したほうが良い。

4)カリキュラムについて
・以前やった事業では、カリキュラムを大学病院や総合病院への復職で作成したところ、保育施設を併設したにも関わらず復職率は低かった。潜在看護師の復職はフルタイムではなくパート勤務を希望したり、復職しやすい場として診療所や中小規模の病院を希望したりし、「ここでなら働ける」という印象が動機になるとわかった。対象のニーズにカリキュラムを合わせる必要性を感じた。
・アンケートの内容は何が必要なのかをしっかりと捉えられるようにしたい。
 例えば、離職年数や経験年数で、ニーズが異なってくるのではないか。
・アンケートでは本音が出ないことも多い。ヒアリングやインタビューで本音がでた経験もある。
・カリキュラムはeラーニングが主だが、eラーニングできる人(ターゲット)に年代のしばりがでないか。
← 今は50歳代の人でも多少のパソコン操作はできる。対象となる年代を考えてもこの点は問題ない。
・看護は知識だけでなく、技術も重要な学習課題である。
← 看護協会でも訪問看護や特定行為の研修でeラーニングを実施している。eラーニングと演習との組み合わせで看護教育は不可能ではない。いい形を見つけていきたい。

4流れ
*初年度:調査を基に翌年へと繋げる
①実施委員会の日程・時間調整(第一優先)10/20以降~11/初旬に開催することを伝える
②開催案内状作成・送付→作成・郵送業者 メールの場合:学校
③調査使用書(アンケート用紙)作成→業者
④実施委員会開催事業計画書を基に進行・説明・質疑応答:司会学校・説明業者
調査(潜在看護師に対しての)を説明し、理解を得る
調査使用書の検討(どういったところに発送すればよいか等)
1時間30分~2時間30分程度
後日旅費・交通費・謝金等清算、整理
*旅費は最短、最安の料金など、設定が細かい
⑤調査開始11/中旬頃~
⑥回収・集計12/~1/中旬
⑦第2回実施委員会1月下旬頃
⑧調査報告書作成→学内会議で検証→成果報告会開催
⑨第3回実施委員会3月上旬ころ
⑩実績報告書を文科省に提出(文科省の担当者は2名なので、早めに提出できれば)

*2年目:講座の開発
eラーニングで配信する講義映像の撮影
講義テキスト作成
ケーススタディ教材開発
学内実施委員会で検討

*3年目:講座実施

企画提案書

企画提案書(PDF:1,260KB)

事業計画書

事業計画書(PDF:779KB)